匿名係長のライスワーク

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円安だからこそ円高時に業績が上がる業界と具体的企業とは?【おすすめ銘柄5選】

円安の昨今。こんな時だからこそ逆に円高時に業績が上がる業界、企業を考察しておきましょう。


為替相場は、日本の経済や企業の業績に大きな影響を与えます。特に、円高と円安の変動は、輸出や輸入に関わる業界にとって重要なファクターです。円高とは、外国通貨に対して円の価値が高くなることで、円安とはその逆です。この記事では、円高時にどのような業界にメリットがあるのか、具体的な企業名を挙げて解説します。

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円高のメリットがある業界

一般的に、円高は輸入に有利な状況です。円の価値が高くなると、外国の商品やサービスを安く買えるようになります。そのため、原料や部品を海外から調達する業界や、海外旅行を提供する業界にとっては、円高はメリットになります。具体的には、以下のような業界が挙げられます。

 

石油・ガス業界

日本は石油やガスなどのエネルギー資源をほぼ100%輸入に頼っています。円高になると、原油やLNGなどの輸入コストが下がります。その分、利益率が上がるか、価格を下げて競争力を高めることができます。例えば、石油元売り大手の出光興産や昭和シェル石油、ガス事業者の東京ガスや大阪ガスなどが該当します。


食料品業界

日本は大豆やトウモロコシなどの穀物や、牛肉やチーズなどの畜産製品を大量に輸入しています。円高になると、これらの食料品の輸入コストが下がります。その分、利益率が上がるか、価格を下げて消費者の需要を喚起することができます。例えば、食品メーカーの味の素やキッコーマン、牛丼チェーンの吉野家やすき家などが該当します。


輸入家具業界

日本は木材や家具などの住宅関連製品を多く輸入しています。円高になると、これらの製品の輸入コストが下がります。その分、利益率が上がるか、価格を下げて消費者の需要を喚起することができます。例えば、家具メーカーのニトリやイケア、インテリア雑貨店のフランフランなどが該当します。


旅行業界

円高になると、海外旅行の費用が割安になります。そのため、海外旅行を提供する業界にとっては、円高はメリットになります。例えば、旅行会社のJTBやHIS、航空会社のANAやJALなどが該当します 。

 

まとめ

円高時には、輸入に有利な業界にメリットがあり、輸出に依存する業界にデメリットがあります。しかし、為替相場は常に変動しており、企業の業績に影響を与えるだけでなく、投資家の判断にも影響を与えます。そのため、為替相場の動向に注意しながら、各業界の特徴や戦略を理解することが重要です。

 

おすすめ円高時に仕込むと良い銘柄5選

 

ニトリホールディングス(9843)

家具やインテリア雑貨を販売する企業です。海外からの輸入コストが下がることで、利益率が上がるか、価格を下げて競争力を高めることができます。また、海外展開も積極的に行っており、円高による海外での収益の円換算効果も期待できます。


キャンドゥ(2698)

100円ショップを運営する企業です。海外からの輸入品が多く、円高になると仕入れコストが下がります。その分、利益率が上がるか、価格を下げて消費者の需要を喚起することができます。


東京ガス(9531)

都市ガスや電力を供給する企業です。LNGなどのエネルギー資源をほぼ100%輸入に頼っており、円高になると輸入コストが下がります。その分、利益率が上がるか、価格を下げて競争力を高めることができます。


JTB(9726)

旅行会社です。円高になると、海外旅行の費用が割安になります。そのため、海外旅行を提供する業界にとっては、円高はメリットになります。JTBは海外旅行のシェアが高く、円高による需要の増加を享受できると考えられます。


ANAホールディングス(9202)

航空会社です。円高になると、海外旅行の費用が割安になります。そのため、海外旅行を提供する業界にとっては、円高はメリットになります。ANAは国際線のシェアが高く、円高による需要の増加を享受できると考えられます。