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株式投資初心者が始める前にチェックすべき5つのポイント【入門編】

 株式投資とは、株式市場で株式を売買することで利益を得ることを目的とした投資です。株式投資には多くの魅力がありますが、同時にリスクも伴います。株式投資を始める前に、以下の5つのポイントをチェックしておきましょう。

目次

  1. 株式投資のメリットとデメリット
  2. 株式投資に必要な知識とスキル
  3. 株式投資に適した資金と期間
  4. 株式投資の手数料と税金
  5. 株式投資の方法と戦略
  6. まとめ

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1. 株式投資のメリットとデメリット

株式投資のメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。

高い収益性

株式市場は長期的には上昇傾向にあります。株価が上昇すれば、株式を売却することで利益を得ることができます。また、株式を保有していると、配当という形で企業の利益の一部を受け取ることができます。配当は株価に関係なく定期的に支払われるため、安定した収入源となります。

自由度と柔軟性

株式投資は、自分の好きなタイミングで、自分の好きな銘柄を、自分の好きな金額で売買することができます。また、株式市場は世界中にありますので、自分の興味や目的に合わせて、様々な国や地域の株式に投資することができます。

教育的効果

株式投資をすることで、経済や金融の仕組みや動向を学ぶことができます。また、自分が投資する企業の業績や戦略、競合状況などを調べることで、ビジネスやマーケティングの知識も身につけることができます。

株式投資のデメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。

高いリスク

株式市場は変動が激しく、予測が難しい場合があります。株価が下落すれば、株式を売却することで損失を被ることになります。また、株式を保有していると、企業の業績や経営状況が悪化したり、不祥事やスキャンダルが発覚したりすると、株価が暴落する可能性があります。株式投資は元本保証がないため、投資した資金を全て失うリスクもあります。

時間と労力の必要性

株式投資を成功させるためには、市場や企業の分析や情報収集、売買の判断や実行など、多くの時間と労力が必要です。特に、短期的な利益を狙う場合は、常に市場の動きに注意を払い、素早く対応する必要があります。株式投資は趣味や副業として始めることができますが、本業や生活に支障をきたさないように、自分のペースやスタイルに合わせて行うことが大切です。

心理的ストレス

株式投資は、利益や損失によって喜びや悲しみ、興奮や不安など、様々な感情を味わうことになります。感情に振り回されると、冷静な判断ができなくなったり、無理な取引をしたりすることがあります。株式投資は精神的にも負担がかかるため、自分の感情をコントロールする方法やリラックスする方法を見つけることが重要です。

2. 株式投資に必要な知識とスキル

株式投資には、以下のような知識とスキルが必要です。

株式の基礎知識

株式とは何か、株式市場とは何か、株式の種類や特徴は何か、株式の価格や指数はどのように決まるのか、株式の売買の仕組みや手順は何かなど、株式投資の基本的な概念や用語を理解することが必要です。

株式の分析能力

株式投資の目的は、株価が上昇すると予想される銘柄を安く買って高く売ることです。そのためには、株価の動きや将来の見通しを分析する能力が必要です。株式の分析には、主に以下の2つの方法があります。

ファンダメンタルズ分析

ファンダメンタルズ分析とは、企業の財務状況や業績、成長性、競争力などを数値や指標で評価する方法です。ファンダメンタルズ分析には、以下のような指標がよく使われます。

  • PER(株価収益率):株価を1株あたりの純利益で割った値です。PERが低いほど、株価が割安であると判断されます。
  • PBR(株価純資産倍率):株価を1株あたりの純資産で割った値です。PBRが低いほど、株価が資産価値に対して割安であると判断されます。
  • ROE(自己資本利益率):1株あたりの純利益を自己資本で割った値です。ROEが高いほど、企業が効率的に資本を運用していると判断されます。
テクニカル分析

テクニカル分析とは、株価や出来高などの過去の値動きをグラフやチャートで表現し、パターンやトレンドを探す方法です。テクニカル分析には、以下のような手法や指標がよく使われます。

  • トレンドライン:株価の上昇や下降の方向性を示す直線です。トレンドラインに沿って株価が動くことが多く、トレンドラインを上抜けたり下抜けたりすると、トレンドの転換のサインとなります。
  • 移動平均線:過去の一定期間の株価の平均値をプロットした線です。移動平均線は株価の変動を平滑化し、トレンドやサポート・レジスタンス(株価の下限や上限)を示します。移動平均線同士が交差すると、売買のタイミングのサインとなります。
  • MACD(移動平均収束拡散法):短期の移動平均線と長期の移動平均線の差を表す指標です。MACDが正の値であれば、株価は上昇トレンドにあります。MACDが負の値であれば、株価は下降トレンドにあります。MACDがゼロに近づくと、トレンドの転換のサインとなります。
株式の選択能力

株式の分析能力だけでは、株式投資に成功することはできません。株式市場には数千もの銘柄がありますので、自分の目的や条件に合った銘柄を選択する能力が必要です。株式の選択には、以下のような方法があります。

  • 自分の興味や関心のある分野や業界の銘柄を選ぶ:株式投資は、自分が投資する企業の事業や商品に興味や関心を持つことが大切です。興味や関心のある分野や業界の銘柄を選ぶことで、情報収集や分析が楽しくなり、モチベーションも高まります。
  • 自分の投資スタイルや目的に合った銘柄を選ぶ:株式投資には、短期的に利益を狙うデイトレードやスイングトレード、中長期的に利益を狙うバリュー投資や成長株投資など、様々な投資スタイルがあります。自分の投資スタイルや目的に合った銘柄を選ぶことで、効率的に投資することができます。
  • 自分のリスク許容度や資金力に合った銘柄を選ぶ:株式投資には、リスクが伴います。自分のリスク許容度や資金力に合った銘柄を選ぶことで、安心して投資することができます。一般的に、リスクが高い銘柄は、収益性も高い傾向があります。逆に、リスクが低い銘柄は、収益性も低い傾向があります。自分のリスク許容度や資金力に応じて、リスクとリターンのバランスを考えることが重要です。

3. 株式投資に適した資金と期間

株式投資には、以下のような資金と期間が適しています。

資金

株式投資には、最低でも10万円程度の資金が必要です。株式の最低単位は、100株ですので、1株あたりの株価によって必要な資金が変わります。例えば、1株あたりの株価が1000円の銘柄を買う場合は、10万円以上の資金が必要です。また、株式の売買には、手数料や税金がかかりますので、その分も考慮する必要があります。株式投資に使う資金は、生活費や緊急費用などには影響しない範囲で、余裕のある資金を使うことが望ましいです。

期間

株式投資には、最低でも3ヶ月以上の期間が必要です。株式市場は、日々変動しますので、短期的には株価が上昇するとは限りません。株式投資は、長期的には上昇傾向にあるという前提で行うことが大切です。また、株式投資には、売買のタイミングや銘柄の選択など、多くの判断が必要です。判断には、市場や企業の分析や情報収集など、時間と労力が必要です。株式投資には、継続的に取り組むことが重要です。

4. 株式投資の手数料と税金

株式投資には、以下のような手数料と税金がかかります。

手数料

株式の売買には、証券会社が取引の代行や管理などのサービスを提供する代わりに、手数料を徴収します。手数料は、売買する株式の金額や数量に応じて、一定の割合や金額で計算されます。手数料は、証券会社によって異なりますので、事前に比較しておくことが望ましいです。また、インターネットやスマートフォンなどのオンラインでの取引の場合は、手数料が安くなることが多いです。

税金

株式の売買によって得た利益は、所得税と住民税の対象となります。株式の売買による利益は、以下のように分類されます。

譲渡所得

株式を売却したときに得た利益です。譲渡所得は、売却した年の総譲渡所得から総譲渡費用を差し引いた金額になります。総譲渡所得とは、売却した株式の合計金額です。総譲渡費用とは、売却した株式の合計原価と手数料の合計額です。譲渡所得は、一律で20.315%(所得税15.315%+住民税5%)の税率で課税されます。譲渡所得は、年末調整や確定申告の対象となります。

配当所得

株式を保有しているときに受け取る配当です。配当所得は、受け取った年の総配当所得から総配当費用を差し引いた金額になります。総配当所得とは、受け取った配当の合計額です。総配当費用とは、受け取った配当にかかる手数料の合計額です。配当所得は、一律で20.315%(所得税15.315%+住民税5%)の税率で課税されます。配当所得は、源泉徴収される場合と、確定申告が必要な場合とがあります。

  • 源泉徴収される場合:配当所得が20万円以下であれば、源泉徴収されます。源泉徴収とは、配当を支払う企業が、配当所得にかかる税金をあらかじめ徴収して国に納付することです。源泉徴収された場合は、年末調整や確定申告の必要はありません。
  • 確定申告が必要な場合:配当所得が20万円を超える場合や、外国株式の配当を受け取る場合は、確定申告が必要です。確定申告とは、自分で収入や支出を計算して税金を申告することです。確定申告をすることで、税金の還付や控除を受けることができます。

5. 株式投資の方法と戦略

株式投資には、以下のような方法と戦略があります。

デイトレード

デイトレードとは、株式を1日以内に売買することです。デイトレードの目的は、株価の短期的な変動による利益を狙うことです。デイトレードには、以下のようなメリットとデメリットがあります。

  • メリット:株式を保有しないため、株価の下落リスクや配当所得税の負担がない。手数料が安いオンライン証券会社を利用すれば、コストも抑えられる。株価の変動に応じて素早く売買できるため、機会損失が少ない。
  • デメリット:株価の変動が激しいため、損失も大きくなりやすい。市場の動きに常に注意を払わなければならないため、精神的にも疲れやすい。手数料が多くかかるため、利益率が低くなりやすい。
スイングトレード

スイングトレードとは、株式を数日から数週間程度で売買することです。スイングトレードの目的は、株価の中期的な変動による利益を狙うことです。スイングトレードには、以下のようなメリットとデメリットがあります。

  • メリット:株価のトレンドやサイクルを利用できるため、利益率が高くなりやすい。市場の動きに常に対応する必要がないため、精神的にも楽になる。手数料もデイトレードよりは少なくなる。
  • デメリット:株式を保有するため、株価の下落リスクや配当所得税の負担がある。市場の動きに遅れると、機会損失や損切りが発生する可能性がある。手数料も無視できないレベルでかかる。
バリュー投資

バリュー投資とは、株価が本来の価値よりも安くなっていると判断される銘柄を長期的に保有することです。バリュー投資の目的は、株価の回復や配当による利益を狙うことです。バリュー投資には、以下のようなメリットとデメリットがあります。

  • メリット:株価の上昇や配当による利益が安定的に得られる可能性がある。市場の動きに左右されないため、精神的にも安心できる。手数料も少なくて済む。
  • デメリット:株価が本来の価値に戻るまでに時間がかかる場合がある。株価がさらに下落する場合もある。株式の選択には、ファンダメンタルズ分析などの高度な知識や経験が必要である。
成長株投資

成長株投資とは、将来的に業績や収益が大きく伸びると期待される銘柄を長期的に保有することです。成長株投資の目的は、株価の大幅な上昇による利益を狙うことです。成長株投資には、以下のようなメリットとデメリットがあります。

  • メリット:株価が爆発的に上昇する可能性がある。市場の成長やイノベーションに関わることができる。手数料も少なくて済む。
  • デメリット:株価が暴落する可能性もある。市場の変化や競争に敏感である。株式の選択には、成長性や将来性などの判断が必要である。

まとめ

株式投資は、多くの魅力とリスクを持つ投資です。株式投資を始める前に、以下の5つのポイントをチェックしておきましょう。

  1. 株式投資のメリットとデメリット
  2. 株式投資に必要な知識とスキル
  3. 株式投資に適した資金と期間
  4. 株式投資の手数料と税金
  5. 株式投資の方法と戦略

以上のポイントを押さえて、自分に合った株式投資を始めてみましょう。株式投資は、楽しみながら学びながら、資産を増やすことができる投資です。株式投資の世界に挑戦してみませんか?