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株式投資初心者が利益を出すための売買のタイミングとルール【実践編】

 株式投資は、適切な売買のタイミングとルールを守ることで、利益を最大化することができます。しかし、初心者にとっては、いつ買っていつ売るべきか、どのようなルールを設定するべきか、などの判断が難しいかもしれません。そこで、この記事では、株式投資初心者が利益を出すための売買のタイミングとルールについて、実践的な方法を紹介します。

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目次

1.売買のタイミングを決めるための基本的な考え方

2.売買のタイミングを決めるための具体的な手法

  • チャート分析
  • ニュース分析
  • 指値注文と逆指値注文

3.売買のルールを決めるための基本的な考え方

4.売買のルールを決めるための具体的な手法

  • 利益確定と損切り
  • ポジションサイジング
  • リスクリワード比

5.まとめ

 

売買のタイミングを決めるための基本的な考え方

株式投資において、売買のタイミングを決めるための基本的な考え方は、トレンドに沿って売買することです。トレンドとは、株価の長期的な動きのことで、上昇トレンド、下降トレンド、横ばいトレンドの3種類があります。トレンドに沿って売買するということは、上昇トレンドのときは買い、下降トレンドのときは売り、横ばいトレンドのときは様子見するということです。これは、株価の動きに逆らわずに、流れに乗ることで、利益を得やすくするという戦略です。逆に、トレンドに逆らって売買すると、株価の反転に巻き込まれて、損失を拡大する可能性が高くなります。

 

売買のタイミングを決めるための具体的な手法

売買のタイミングを決めるための具体的な手法には、チャート分析、ニュース分析、指値注文と逆指値注文などがあります。これらの手法を組み合わせて使うことで、より効果的に売買のタイミングを見極めることができます。

 

チャート分析

チャート分析とは、株価の変動をグラフで表したチャートを用いて、株価のトレンドや反転のサインを探すことです。チャート分析には、様々な種類のチャートや分析ツールがありますが、ここでは、代表的なものを紹介します。

 

  • ローソク足チャート:ローソク足チャートとは、株価の始値、高値、安値、終値を一本の棒で表したチャートです。棒の色は、終値が始値より高い場合は白(または青)、低い場合は黒(または赤)で表されます。ローソク足チャートを使うことで、株価の値動きの強弱や反転の兆候を見ることができます。例えば、陽線と呼ばれる白(または青)の棒が連続して出ると、株価の上昇トレンドが強まっていることを示します。逆に、陰線と呼ばれる黒(または赤)の棒が連続して出ると、株価の下降トレンドが強まっていることを示します。また、ハンマーや逆ハンマーと呼ばれる特殊な形の棒が出ると、株価の反転のサインとなります。ハンマーは、下ヒゲが長く、上ヒゲが短い棒で、下降トレンドの後に出ると、株価の底打ちを示します。逆ハンマーは、上ヒゲが長く、下ヒゲが短い棒で、上昇トレンドの後に出ると、株価の天井を示します。

 

  • 移動平均線:移動平均線とは、過去の株価の平均値を線で表したチャートです。移動平均線には、短期的なものと長期的なものがあります。短期的なものは、株価の変動に敏感に反応し、長期的なものは、株価のトレンドに沿って動きます。移動平均線を使うことで、株価のトレンドや反転のサインを見ることができます。例えば、短期的な移動平均線が長期的な移動平均線を上から下にクロスすると、株価の下降トレンドが始まることを示します。これをデッドクロスと呼びます。逆に、短期的な移動平均線が長期的な移動平均線を下から上にクロスすると、株価の上昇トレンドが始まることを示します。これをゴールデンクロスと呼びます。

 

  • ボリンジャーバンド:ボリンジャーバンドとは、移動平均線を中心に、株価の変動幅を表す上下のバンドを描いたチャートです。ボリンジャーバンドを使うことで、株価のボラティリティ(変動性)や反転のサインを見ることができます。例えば、ボリンジャーバンドが狭くなると、株価のボラティリティが低くなり、大きな値動きが起こる前の静かな期間であることを示します。逆に、ボリンジャーバンドが広がると、株価のボラティリティが高くなり、大きな値動きが起こっている期間であることを示します。また、株価が上下のバンドにタッチすると、株価の反転のサインとなります。株価が上のバンドにタッチすると、株価が過熱していることを示し、下げに転じる可能性が高くなります。逆に、株価が下のバンドにタッチすると、株価が過小評価されていることを示し、上げに転じる可能性が高くなります。

 

ニュース分析

 ニュース分析とは、株式市場に影響を与えるようなニュースや情報を収集し、株価の動きに対応することです。

 ニュース分析には、経済指標、企業の決算や業績予想、M&A(合併・買収)や新製品の発表、社会的な出来事や政治的な動向などがあります。ニュース分析を使うことで、株価の変動の要因や方向性を把握することができます。

 例えば、経済指標とは、国や地域の経済状況を表す数値のことで、GDP(国内総生産)、失業率、インフレ率、消費者物価指数(CPI)、製造業購買担当者指数(PMI)などがあります。経済指標が予想よりも良い場合は、経済が好調であることを示し、株価が上昇する可能性が高くなります。逆に、経済指標が予想よりも悪い場合は、経済が不調であることを示し、株価が下落する可能性が高くなります。企業の決算や業績予想とは、企業が発表する売上高や利益、今後の見通しのことで、四半期ごとや年度ごとに公表されます。

 企業の決算や業績予想が予想よりも良い場合は、企業の業績が好調であることを示し、株価が上昇する可能性が高くなります。逆に、企業の決算や業績予想が予想よりも悪い場合は、企業の業績が不調であることを示し、株価が下落する可能性が高くなります。M&A(合併・買収)や新製品の発表とは、企業が自社の成長戦略や競争力強化のために行う事業の拡大や刷新のことで、市場に大きなインパクトを与えることがあります。M&A(合併・買収)や新製品の発表が行われると、関連する企業の株価が大きく変動する可能性があります。

 例えば、合併とは、二つ以上の企業が一つになることで、合併する企業の株価が上昇する可能性があります。買収とは、一つの企業が他の企業の株式を買い取ることで、買収される企業の株価が上昇する可能性があります。

 新製品とは、企業が新たに開発や発売する商品やサービスのことで、新製品が市場に受け入れられると、発売する企業の株価が上昇する可能性があります。社会的な出来事や政治的な動向とは、株式市場に直接的な影響を与えないが、間接的に影響を与えるようなニュースや情報のことで、自然災害やテロ、戦争、選挙、政策変更などがあります。社会的な出来事や政治的な動向が起こると、市場のセンチメント(投資家の心理や感情)が変化し、株価が変動する可能性があります。

 例えば、自然災害やテロや戦争が起こると、市場のセンチメントが悪化し、株価が下落する可能性が高くなります。逆に、選挙や政策変更が起こると、市場のセンチメントが改善し、株価が上昇する可能性が高くなります。

 

指値注文と逆指値注文

指値注文と逆指値注文とは、株式の売買において、事前に決めた価格で注文を出すことです。指値注文と逆指値注文を使うことで、売買のタイミングを自動的に決めることができます。指値注文と逆指値注文には、以下のような種類があります。

  • 指値注文:指値注文とは、株式の売買において、事前に決めた価格で注文を出すことです。指値注文には、買い指値注文と売り指値注文があります。買い指値注文とは、株価が事前に決めた価格以下になったときに、株式を買う注文です。売り指値注文とは、株価が事前に決めた価格以上になったときに、株式を売る注文です。指値注文を使うことで、目標とする価格で売買することができます。例えば、株価が1000円の株式に対して、買い指値注文を900円で出すと、株価が900円以下になったときに、株式を買うことができます。逆に、売り指値注文を1100円で出すと、株価が1100円以上になったときに、株式を売ることができます。

 

  • 逆指値注文:逆指値注文とは、株式の売買において、事前に決めた価格を逆に超えたときに、注文を出すことです。逆指値注文には、買い逆指値注文と売り逆指値注文があります。買い逆指値注文とは、株価が事前に決めた価格以上になったときに、株式を買う注文です。売り逆指値注文とは、株価が事前に決めた価格以下になったときに、株式を売る注文です。逆指値注文を使うことで、損失を抑えることや利益を確定することができます。例えば、株価が1000円の株式に対して、買い逆指値注文を1100円で出すと、株価が1100円以上になったときに、株式を買うことができます。これは、株価の上昇トレンドに乗ることを狙った注文です。逆に、売り逆指値注文を900円で出すと、株価が900円以下になったときに、株式を売ることができます。これは、株価の下落トレンドから抜け出すことを狙った注文です。

 

売買のルールを決めるための基本的な考え方

株式投資において、売買のルールを決めるための基本的な考え方は、リスク管理をすることです。リスク管理とは、株式の売買において、損失を最小限に抑えることや利益を最大限に伸ばすことを目的とした方法のことです。リスク管理をすることで、株式投資の成績を安定させることができます。逆に、リスク管理をしないと、株式投資の成績が不安定になり、大きな損失を被る可能性が高くなります。

 

売買のルールを決めるための具体的な手法

売買のルールを決めるための具体的な手法には、利益確定と損切り、ポジションサイジング、リスクリワード比などがあります。これらの手法を組み合わせて使うことで、より効果的にリスク管理をすることができます。

 

利益確定と損切り

利益確定と損切りとは、株式の売買において、事前に決めた価格で株式を売ることです。利益確定と損切りを使うことで、利益や損失の額をコントロールすることができます。利益確定と損切りには、以下のような種類があります。

 

  • 利益確定:利益確定とは、株式の売買において、事前に決めた価格で株式を売ることで、利益を確定することです。利益確定には、一括利益確定と分割利益確定があります。一括利益確定とは、株式を一度に全て売ることです。分割利益確定とは、株式を何回かに分けて売ることです。利益確定を使うことで、利益を確保することができます。例えば、株価が1000円で株式を買ったときに、利益確定の価格を1200円に設定すると、株価が1200円になったときに、株式を売ることができます。これは、200円の利益を確定することになります。一括利益確定をする場合は、株式を全て売ります。分割利益確定をする場合は、株式を半分だけ売ります。分割利益確定をすると、株価がさらに上昇する可能性に備えて、株式を残すことができます。

 

  • 損切り:損切りとは、株式の売買において、事前に決めた価格で株式を売ることで、損失を抑えることです。損切りには、一括損切りと分割損切りがあります。一括損切りとは、株式を一度に全て売ることです。分割損切りとは、株式を何回かに分けて売ることです。損切りを使うことで、損失を最小限にすることができます。例えば、株価が1000円で株式を買ったときに、損切りの価格を900円に設定すると、株価が900円になったときに、株式を売ることができます。これは、100円の損失を抑えることになります。一括損切りをする場合は、株式を全て売ります。分割損切りをする場合は、株式を半分だけ売ります。分割損切りをすると、株価が回復する可能性に備えて、株式を残すことができます。

 

ポジションサイジング

ポジションサイジングとは、株式の売買において、一度にどのくらいの株式を買うかを決めることです。ポジションサイジングを使うことで、資金の管理やリスクの分散をすることができます。ポジションサイジングには、以下のような種類があります。

 

  • 固定口数法:固定口数法とは、株式の売買において、一度に買う株式の数を固定する方法です。固定口数法を使うことで、資金の管理を簡単にすることができます。例えば、一度に100株ずつ買うと決めると、株価が1000円のときは10万円、株価が2000円のときは20万円の資金が必要になります。固定口数法の欠点は、株価が高いときは資金効率が悪くなり、株価が低いときは資金効率が良くなりすぎることです。

 

  • 固定金額法:固定金額法とは、株式の売買において、一度に買う株式の金額を固定する方法です。固定金額法を使うことで、資金効率を一定にすることができます。例えば、一度に10万円分の株式を買うと決めると、株価が1000円のときは100株、株価が2000円のときは50株の株式を買うことになります。固定金額法の欠点は、株価が高いときは株式の数が少なくなり、リスクが高くなり、株価が低いときは株式の数が多くなり、リスクが低くなりすぎることです。

 

  • パーセント法:パーセント法とは、株式の売買において、一度に買う株式の金額を自分の資金の一定の割合にする方法です。パーセント法を使うことで、リスクの分散をすることができます。例えば、自分の資金が100万円で、一度に買う株式の金額を自分の資金の10%にすると決めると、一度に10万円分の株式を買うことになります。株価が1000円のときは100株、株価が2000円のときは50株の株式を買うことになります。パーセント法の欠点は、株価が高いときは資金効率が悪くなり、株価が低いときは資金効率が良くなりすぎることです。

 

リスクリワード比

リスクリワード比とは、株式の売買において、損失の可能性と利益の可能性の比率のことです。リスクリワード比を使うことで、売買の判断基準を設定することができます。リスクリワード比は、以下のように計算できます。

リスクリワード比 = (利益確定の価格 - 購入価格) / (購入価格 - 損切りの価格)
リスクリワード比が高いほど、利益の可能性が高く、損失の可能性が低いことを示します。逆に、リスクリワード比が低いほど、利益の可能性が低く、損失の可能性が高いことを示します。一般的に、リスクリワード比は、1以上であることが望ましいとされます。例えば、株価が1000円で株式を買ったときに、利益確定の価格を1200円、損切りの価格を900円に設定すると、リスクリワード比は以下のようになります。

リスクリワード比 = (1200 - 1000) / (1000 - 900) = 2
この場合、リスクリワード比は2であり、利益の可能性が損失の可能性の2倍であることを示します。これは、売買の判断基準として妥当な値であると言えます。

 

まとめ

この記事では、株式投資初心者が利益を出すための売買のタイミングとルールについて、実践的な方法を紹介しました。売買のタイミングを決めるためには、チャート分析、ニュース分析、指値注文と逆指値注文などの手法を使うことができます。売買のルールを決めるためには、利益確定と損切り、ポジションサイジング、リスクリワード比などの手法を使うことができます。これらの手法を組み合わせて使うことで、株式投資の成績を安定させることができます。株式投資は、適切な売買のタイミングとルールを守ることで、利益を最大化することができます。ぜひ、この記事を参考にして、株式投資に挑戦してみてください。