匿名係長のライスワーク

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株式投資で知っておくべきテクニカル分析の基本と応用

 株式投資において、株価の動きを予測する方法の一つがテクニカル分析です。テクニカル分析とは、過去の株価や出来高などのデータをもとに、チャートや指標を用いて、株価のトレンドやサポート・レジスタンスなどのパターンを分析することです。テクニカル分析には様々な手法や理論がありますが、その中でも基本となるものを押さえておくことは、株式投資のスキルアップに役立ちます。また、テクニカル分析を応用することで、より効果的なエントリーやエグジットのタイミングを見極めたり、リスク管理を行ったりすることができます。本記事では、株式投資で知っておくべきテクニカル分析の基本と応用について、具体的な例を交えて解説します。

 

目次

1.テクニカル分析の基本

  • チャートの種類と読み方
  • トレンドとトレンドライン
  • サポートとレジスタンス
  • チャートパターン

2.テクニカル分析の応用

  • 移動平均線
  • ボリンジャーバンド
  • RSI
  • MACD

3.まとめ

マーケットのテクニカル分析 ――トレード手法と売買指標の完全総合ガイド

 

テクニカル分析の基本

チャートの種類と読み方

株価の動きを表すチャートには、主に以下の4種類があります。

 

  • 線グラフ:一定期間内の株価の終値を線でつないだものです。株価の大まかな動きを把握するのに便利です。

 

  • 棒グラフ:一定期間内の株価の始値、高値、安値、終値を棒で表したものです。株価のレンジや変動幅を確認するのに便利です。

 

  • ローソク足:一定期間内の株価の始値、高値、安値、終値を四角形と線で表したものです。棒グラフと同じ情報を持ちますが、四角形の色で株価の上昇か下降かを判断しやすくなっています。また、四角形の形や位置によって、株価の反転や継続のサインを見つけることができます。

 

  • ポイント・アンド・フィギュア:株価の変動幅に応じてXとOで表したものです。時間軸がなく、株価のトレンドやブレイクアウトを見るのに便利です。

 

チャートの期間や単位は、自分の投資スタイルや目的に合わせて選ぶことができます。例えば、短期的な取引をする場合は、分足や時間足などの短い期間のチャートを見ると良いでしょう。逆に、長期的な投資をする場合は、日足や週足などの長い期間のチャートを見ると良いでしょう。また、チャートの単位は、株価の変動に敏感に反応するものと、平滑化されたものとがあります。例えば、始値や終値は、その期間の最初や最後の株価を表すので、株価の変動に敏感に反応します。逆に、移動平均線やボリンジャーバンドなどは、過去の株価の平均や標準偏差を表すので、株価の変動を平滑化します。株価の変動に敏感に反応する単位は、株価の短期的な動きを捉えるのに便利ですが、ノイズにも影響されやすいです。逆に、株価の変動を平滑化する単位は、株価の長期的な動きを捉えるのに便利ですが、遅れにも影響されやすいです。そのため、チャートの単位は、複数のものを併用して、株価の動きを総合的に判断することが重要です。

 

トレンドとトレンドライン

株価の動きには、上昇、下降、横ばいの3つの方向があります。これらの方向をトレンドと呼びます。トレンドは、株価の変動に一定の法則性や周期性があるという前提に基づいています。トレンドを把握することで、株価の将来の動きを予測することができます。トレンドには、以下の3つの種類があります。

 

  • 上昇トレンド:株価が高値と安値を更新しながら上昇していく状態です。上昇トレンドでは、株価の安値が前回の安値よりも高く、高値が前回の高値よりも高くなります。上昇トレンドのサインとしては、移動平均線が上向きになったり、ボリンジャーバンドの上限を突破したりすることが挙げられます。上昇トレンドでは、株価が下がったときに買い、上がったときに売ることで利益を得ることができます。

 

  • 下降トレンド:株価が高値と安値を更新しながら下降していく状態です。下降トレンドでは、株価の安値が前回の安値よりも低く、高値が前回の高値よりも低くなります。下降トレンドのサインとしては、移動平均線が下向きになったり、ボリンジャーバンドの下限を突破したりすることが挙げられます。下降トレンドでは、株価が上がったときに売り、下がったときに買い戻すことで利益を得ることができます。ただし、下降トレンドの中にも反発や反転の可能性があるので、注意が必要です。

 

  • 横ばいトレンド:株価が一定の範囲内で上下に動く状態です。横ばいトレンドでは、株価の安値と高値が前回と同じか、あるいはほとんど変わらない状態が続きます。横ばいトレンドのサインとしては、移動平均線が水平になったり、ボリンジャーバンドが狭くなったりすることが挙げられます。横ばいトレンドでは、株価が範囲の下限に近づいたときに買い、上限に近づいたときに売ることで利益を得ることができます。ただし、横ばいトレンドの中にもブレイクアウトやブレイクダウンの可能性があるので、注意が必要です。

 

トレンドを表す直線をトレンドラインと呼びます。トレンドラインは、株価の動きに沿って引くことで、株価の方向や勢いを視覚的に捉えることができます。トレンドラインには、以下の2種類があります。

 

  • 上昇トレンドライン:上昇トレンドにおいて、株価の安値を結んで引く直線です。上昇トレンドラインは、株価のサポートとなり、株価が下がりにくいことを示します。上昇トレンドラインが上向きになるほど、株価の上昇力が強いことを示します。上昇トレンドラインが下向きになると、株価の上昇力が弱まることを示します。上昇トレンドラインを下抜けると、株価の反転や下降トレンドの始まりを示すことがあります。

 

  • 下降トレンドライン:下降トレンドにおいて、株価の高値を結んで引く直線です。下降トレンドラインは、株価のレジスタンスとなり、株価が上がりにくいことを示します。下降トレンドラインが下向きになるほど、株価の下降力が強いことを示します。下降トレンドラインが上向きになると、株価の下降力が弱まることを示します。下降トレンドラインを上抜けると、株価の反転や上昇トレンドの始まりを示すことがあります。

 

トレンドラインを引くときの注意点としては、以下のことが挙げられます。

 

  • トレンドラインは、できるだけ多くの株価の点を通るように引くことが望ましいです。ただし、株価の点が完全にトレンドラインに沿うことは稀なので、ある程度の誤差は許容する必要があります。

 

  • トレンドラインは、長期間にわたって維持されることが多いですが、必ずしも永続するとは限りません。トレンドラインが破られたり、変化したりすることはよくあることなので、柔軟に対応することが重要です。

 

  • トレンドラインは、単独で使うよりも、他のテクニカル分析の手法や指標と併用することで、より効果的になります。例えば、移動平均線やボリンジャーバンドなどと組み合わせることで、トレンドの強さや方向を補強することができます。

 

サポートとレジスタンス

サポートとレジスタンスとは、株価の動きにおいて、重要な節目となる水平線のことです。サポートとレジスタンスは、株価の反発や反転のポイントとなることが多く、株価の動きに影響を与えることがあります。サポートとレジスタンスには、以下の2種類があります。

 

  • サポート:株価が下がるときに、株価の下落を止める力が働く水平線のことです。サポートは、株価が下がりにくいことを示します。サポートに近づくと、株価が反発することが多いです。サポートを下抜けると、株価がさらに下がることが多いです。サポートは、買いのチャンスとなることが多いです。

 

  • レジスタンス:株価が上がるときに、株価の上昇を止める力が働く水平線のことです。レジスタンスは、株価が上がりにくいことを示します。レジスタンスに近づくと、株価が反落することが多いです。レジスタンスを上抜けると、株価がさらに上がることが多いです。レジスタンスは、売りのチャンスとなることが多いです。

 

サポートとレジスタンスを引くときの注意点としては、以下のことが挙げられます。

 

  • サポートとレジスタンスは、できるだけ多くの株価の点に触れるように引くことが望ましいです。ただし、株価の点が完全にサポートやレジスタンスに沿うことは稀なので、ある程度の誤差は許容する必要があります。

 

  • サポートとレジスタンスは、一度破られると、その後は逆の役割を果たすことが多いです。例えば、サポートを下抜けた後は、そのサポートがレジスタンスになることが多いです。逆に、レジスタンスを上抜けた後は、そのレジスタンスがサポートになることが多いです。

 

  • サポートとレジスタンスは、単独で使うよりも、他のテクニカル分析の手法や指標と併用することで、より効果的になります。例えば、トレンドラインや移動平均線などと組み合わせることで、サポートやレジスタンスの強さや意味を補強することができます。

 

チャートパターン

チャートパターンとは、株価の動きが特定の形になることで、株価の反発や反転のサインを示すことがあるパターンのことです。チャートパターンには、以下の2種類があります。

 

  • 継続パターン:株価のトレンドが一時的に中断されるが、その後同じ方向に再開されることを示すパターンです。継続パターンには、三角形、旗形、ペナント形などがあります。継続パターンでは、株価がパターンの形成前のトレンドと同じ方向にブレイクアウトすることが多いです。継続パターンは、トレンドの中期的な目標を見積もるのに便利です。

 

  • 反転パターン:株価のトレンドが終了し、逆の方向に転換されることを示すパターンです。反転パターンには、ダブルトップ、ダブルボトム、ヘッド・アンド・ショルダー、逆ヘッド・アンド・ショルダーなどがあります。反転パターンでは、株価がパターンの形成前のトレンドと逆の方向にブレイクアウトすることが多いです。反転パターンは、トレンドの長期的な転換点を見つけるのに便利です。

 

チャートパターンを見るときの注意点としては、以下のことが挙げられます。

 

  • チャートパターンは、完全に形成されるまでは確定しないことが多いです。そのため、チャートパターンを見つけたときは、ブレイクアウトの方向やタイミングを確認することが重要です。ブレイクアウトの方向やタイミングは、出来高や他のテクニカル分析の指標などで補強することができます。

 

  • チャートパターンは、必ずしも理想的な形になるとは限りません。実際の株価の動きは、ノイズや外部要因などの影響を受けることがあります。そのため、チャートパターンを見るときは、ある程度の柔軟性や判断力が必要です。

 

チャートパターンは、単独で使うよりも、他のテクニカル分析の手法や指標と併用することで、より効果的になります。例えば、トレンドラインやサポート・レジスタンスなどと組み合わせることで、チャートパターンの信頼性や意味を補強することができます。

 

テクニカル分析の応用

移動平均線

移動平均線とは、過去の株価の平均値を表す線のことです。移動平均線は、株価の変動を平滑化し、株価のトレンドや方向を見るのに便利です。移動平均線には、以下の2種類があります。

 

  • 単純移動平均線(SMA):過去の株価の単純平均を表す線のことです。単純移動平均線は、株価の変動に敏感に反応しますが、ノイズにも影響されやすいです。単純移動平均線は、短期的なトレンドを見るのに便利です。

 

  • 指数移動平均線(EMA):過去の株価の指数平均を表す線のことです。指数移動平均線は、株価の変動を平滑化しますが、遅れにも影響されやすいです。指数移動平均線は、長期的なトレンドを見るのに便利です。

 

移動平均線を見るときの注意点としては、以下のことが挙げられます。

 

  • 移動平均線の期間は、自分の投資スタイルや目的に合わせて選ぶことができます。例えば、短期的な取引をする場合は、5日や10日などの短い期間の移動平均線を見ると良いでしょう。逆に、長期的な投資をする場合は、50日や200日などの長い期間の移動平均線を見ると良いでしょう。

 

  • 移動平均線は、株価のサポートやレジスタンスとなることがあります。例えば、株価が上昇トレンドにあるときは、移動平均線が株価のサポートとなり、株価が下がっても移動平均線で反発することが多いです。逆に、株価が下降トレンドにあるときは、移動平均線が株価のレジスタンスとなり、株価が上がっても移動平均線で反落することが多いです。

 

  • 移動平均線は、複数のものを併用することで、より効果的になります。例えば、短期の移動平均線と長期の移動平均線を組み合わせることで、ゴールデンクロスやデッドクロスなどのサインを見ることができます。ゴールデンクロスとは、短期の移動平均線が長期の移動平均線を下から上に抜けることで、株価の上昇トレンドの始まりを示すことがあります。デッドクロスとは、短期の移動平均線が長期の移動平均線を上から下に抜けることで、株価の下降トレンドの始まりを示すことがあります。

 

ボリンジャーバンド

ボリンジャーバンドとは、移動平均線に標準偏差を加えた上限と下限のバンドを表す線のことです。ボリンジャーバンドは、株価の変動幅やボラティリティを見るのに便利です。ボリンジャーバンドには、以下の3つの特徴があります。

 

  • ボリンジャーバンドの幅は、株価のボラティリティに応じて変化します。ボリンジャーバンドの幅が広がると、株価のボラティリティが高いことを示します。ボリンジャーバンドの幅が狭まると、株価のボラティリティが低いことを示します。

 

  • ボリンジャーバンドの中央線は、移動平均線と同じ役割を果たします。ボリンジャーバンドの中央線は、株価のトレンドや方向を見るのに便利です。ボリンジャーバンドの中央線が上向きになると、株価の上昇トレンドを示します。ボリンジャーバンドの中央線が下向きになると、株価の下降トレンドを示します。

 

  • ボリンジャーバンドの上限と下限は、株価のサポートやレジスタンスとなることがあります。例えば、株価がボリンジャーバンドの上限に近づくと、株価が上がりにくくなり、反落することが多いです。逆に、株価がボリンジャーバンドの下限に近づくと、株価が下がりにくくなり、反発することが多いです。

 

ボリンジャーバンドを見るときの注意点としては、以下のことが挙げられます。

 

  • ボリンジャーバンドの期間や標準偏差は、自分の投資スタイルや目的に合わせて選ぶことができます。例えば、短期的な取引をする場合は、10日や20日などの短い期間のボリンジャーバンドを見ると良いでしょう。逆に、長期的な投資をする場合は、50日や100日などの長い期間のボリンジャーバンドを見ると良いでしょう。また、標準偏差は、通常は2倍に設定されますが、株価のボラティリティに応じて調整することができます。

 

  • ボリンジャーバンドは、必ずしも株価のサポートやレジスタンスとなるとは限りません。株価がボリンジャーバンドの上限や下限を突破することもあります。このとき、株価の勢いが強いことを示します。株価がボリンジャーバンドの上限や下限を突破した後は、その方向にブレイクアウトすることが多いです。そのため、ボリンジャーバンドの上限や下限を突破したときは、追従することが重要です。

 

  • ボリンジャーバンドは、単独で使うよりも、他のテクニカル分析の手法や指標と併用することで、より効果的になります。例えば、移動平均線やRSIなどと組み合わせることで、ボリンジャーバンドの信頼性や意味を補強することができます。

 

RSI

RSIとは、相対力指数(Relative Strength Index)の略で、株価の強さや弱さを表す指標のことです。RSIは、株価の上昇日と下降日の比率をもとに、0から100の値で表されます。RSIは、株価のオーバーバウトやオーバーソールドの状態を見るのに便利です。RSIには、以下の3つの特徴があります。

 

  • RSIの値が高いほど、株価の強さが高いことを示します。RSIの値が低いほど、株価の弱さが高いことを示します。RSIの値が50に近いと、株価の強さや弱さがほとんどないことを示します。

 

  • RSIの値が70以上になると、株価がオーバーバウト(買われすぎ)の状態になることを示します。オーバーバウトの状態では、株価が上がりにくくなり、反落することが多いです。RSIの値が30以下になると、株価がオーバーソールド(売られすぎ)の状態になることを示します。オーバーソールドの状態では、株価が下がりにくくなり、反発することが多いです。

 

  • RSIの値が株価の動きと逆の方向に動くと、ダイバージェンス(乖離)と呼ばれる現象が起こります。ダイバージェンスは、株価の反転のサインとなることがあります。例えば、株価が上昇トレンドにあるときに、RSIの値が下降トレンドになると、ベアリッシュ・ダイバージェンス(弱気の乖離)と呼ばれます。ベアリッシュ・ダイバージェンスは、株価の上昇力が弱まり、反落することを示すことがあります。逆に、株価が下降トレンドにあるときに、RSIの値が上昇トレンドになると、ブルリッシュ・ダイバージェンス(強気の乖離)と呼ばれます。ブルリッシュ・ダイバージェンスは、株価の下降力が弱まり、反発することを示すことがあります。

 

RSIを見るときの注意点としては、以下のことが挙げられます。

 

  • RSIの期間は、自分の投資スタイルや目的に合わせて選ぶことができます。例えば、短期的な取引をする場合は、5日や10日などの短い期間のRSIを見ると良いでしょう。逆に、長期的な投資をする場合は、14日や21日などの長い期間のRSIを見ると良いでしょう。

 

  • RSIは、必ずしも株価のオーバーバウトやオーバーソールドの状態を示すとは限りません。株価が強いトレンドにあるときは、RSIの値が70以上や30以下になっても、株価がその方向に継続することがあります。そのため、RSIの値だけで株価の動きを判断するのではなく、他の要因も考慮することが重要です。

 

  • RSIは、単独で使うよりも、他のテクニカル分析の手法や指標と併用することで、より効果的になります。例えば、移動平均線やボリンジャーバンドなどと組み合わせることで、RSIの信頼性や意味を補強することができます。

 

MACD

MACDとは、移動平均収束拡散(Moving Average Convergence Divergence)の略で、株価のトレンドや勢いを表す指標のことです。MACDは、短期の移動平均線と長期の移動平均線の差を表す線と、その平均を表す線の2つの線からなります。MACDは、株価のクロスオーバーやダイバージェンスの状態を見るのに便利です。MACDには、以下の3つの特徴があります。

 

  • MACDの線が0よりも上にあると、株価の強さが高いことを示します。MACDの線が0よりも下にあると、株価の弱さが高いことを示します。MACDの線が0に近いと、株価の強さや弱さがほとんどないことを示します。

 

  • MACDの線が平均線を上から下に抜けると、ベアリッシュ・クロスオーバー(弱気の交差)と呼ばれる現象が起こります。ベアリッシュ・クロスオーバーは、株価の下降トレンドの始まりを示すことがあります。MACDの線が平均線を下から上に抜けると、ブルリッシュ・クロスオーバー(強気の交差)と呼ばれる現象が起こります。ブルリッシュ・クロスオーバーは、株価の上昇トレンドの始まりを示すことがあります。

 

  • MACDの線が株価の動きと逆の方向に動くと、ダイバージェンス(乖離)と呼ばれる現象が起こります。ダイバージェンスは、株価の反転のサインとなることがあります。例えば、株価が上昇トレンドにあるときに、MACDの線が下降トレンドになると、ベアリッシュ・ダイバージェンス(弱気の乖離)と呼ばれます。ベアリッシュ・ダイバージェンスは、株価の上昇力が弱まり、反落することを示すことがあります。逆に、株価が下降トレンドにあるときに、MACDの線が上昇トレンドになると、ブルリッシュ・ダイバージェンス(強気の乖離)と呼ばれます。ブルリッシュ・ダイバージェンスは、株価の下降力が弱まり、反発することを示すことがあります。

 

MACDを見るときの注意点としては、以下のことが挙げられます。

 

  • MACDの期間や平均は、自分の投資スタイルや目的に合わせて選ぶことができます。例えば、短期的な取引をする場合は、12日と26日などの短い期間のMACDを見ると良いでしょう。逆に、長期的な投資をする場合は、24日と52日などの長い期間のMACDを見ると良いでしょう。

 

  • MACDは、必ずしも株価のクロスオーバーやダイバージェンスの状態を示すとは限りません。株価が強いトレンドにあるときは、MACDの線が平均線を抜けても、株価がその方向に継続することがあります。そのため、MACDの線だけで株価の動きを判断するのではなく、他の要因も考慮することが重要です。

 

  • MACDは、単独で使うよりも、他のテクニカル分析の手法や指標と併用することで、より効果的になります。例えば、移動平均線やRSIなどと組み合わせることで、MACDの信頼性や意味を補強することができます。

 

まとめ

本記事では、株式投資で知っておくべきテクニカル分析の基本と応用について、具体的な例を交えて解説しました。テクニカル分析は、株価の動きを分析することで、株価のトレンドや方向、反発や反転のポイント、エントリーやエグジットのタイミングなどを見つけることができます。テクニカル分析には、様々な手法や理論がありますが、その中でも基本となるものを押さえておくことは、株式投資のスキルアップに役立ちます。また、テクニカル分析を応用することで、より効果的な投資判断を行うことができます。テクニカル分析は、完璧なものではありませんが、株式投資において重要なツールの一つです。テクニカル分析を学び、実践することで、株式投資の成功に近づくことができるでしょう。