レーザーテックとは半導体やFPD（フォトマスク）関連の検査・計測装置を開発・販売するファブライト企業です。レーザーテックは、光応用技術を用いて、高精度な画像やデータを得ることができるソリューションを提供しています。この記事では、レーザーテックの株価状況や事業内容、将来性について、投資初心者にも分かりやすく解説します。
レーザーテックの株価価状況
レーザーテックは東京証券取引所第一部に上場しており、2023年12月15日時点での終値は32,700円です。前日比では590円（1.77%）下落しました。
レーザーテックの株価は、2023年11月から2024年1月にかけて大きく上昇しました2。これは、同社が2023年11月に発表した2024年6月期第1四半期決算が市場予想を上回ったことが要因です。
2024年6月期第1四半期決算では、売上高が前年同期比で約30%増加し、営業利益も約40%増加しました。特に半導体関連のの検査・計測装置は、EUVリソグラフィの実用化や新規顧客開拓などにより好調でした。
また、同社は2024年6月期通期の業績予想も上方修正しました。売上高は前回予想より約100億円増加し、営業利益も約200億円増加する見通しです。
レーザーテックの株価は、決算発表後に大きく反応しました。2023年11月29日時点での終値は28,000円でしたが、その後は30,000円台から40,000円台まで急急騰しました。
しかし、その後は一服しており、現在では30,000円台前半まで下落しています。これは、市場全体の下落や競合他社との競争争激化などが影影響していると考えられます。
レーザーテックの事業内容
レーザーテックは、「光応用技術」と呼ばれる技術を用いています。「光応用技術」とは、「光源」と「レーザー」を組み合わせて、高精度な画像やデータを得ることができる技術です。
レーザーテックは、この「光応用技術」を使って、半導体やFPD関連の検査・計測装置を開発・販売しています。半導体やFPDは、スマートフォンやパソコンなどの電子機器に欠かせない部品ですが、その製造過程では、微細な欠陥や不良品を検出する必要があります。
レーザーテックの検査・計測装置は、そのような欠陥や不良品を高速かつ高精度に検出することができます。例えば、同社の主力製品である「EUVリソグラフィ検査装置」は、最先端の半導体製造技術であるEUVリソグラフィに対応した装置です。EUVリソグラフィは、従来の光リソグラフィよりも約10倍の解像度を持ち、より高性能な半導体を製造することができます。
レーザーテックは、この「EUVリソグラフィ検査装置」を世界で初めて開発し、世界最大の半導体メーカーであるサムスン電子やTSMCなどに納入しています。また、同社は、FPD関連の検査・計測装置も多数開発・販売しており、OLEDや液晶などのディスプレイの品質管理に貢献しています。
レーザーテックの将来性
レーザーテックの将来性は、非常に高いと言えます。半導体やFPDは、今後も電子機器の需要の増加や性能の向上に伴って、市場規模が拡大すると予想されます 。特に、5GやAIなどの新技術の発展により、より高速かつ高性能な半導体が求められるでしょう。また、OLEDやミニLEDなどの新しいディスプレイ技術も注目されており、FPDの需要も高まるでしょう。
レーザーテックは、そのような半導体やFPDの市場動向に対応して、常に最先端の検査・計測装置を開発・提供しています。同社は、独自の「光応用技術」を持っており、競合他社との差別化ができています。また、同社は、世界的な半導体やFPDのメーカーとの強固な取引関係を築いており、安定した収益基盤を持っています。
さらに、同社は、半導体やFPD以外の分野にも事業を拡大しています。例えば、医療分野では、レーザーを用いた眼科手術装置や皮膚科治療装置などを開発・販売しています。また、環境分野では、レーザーを用いた大気汚染物質の測定装置や水質分析装置などを開発・販売しています。これらの分野は、社会的なニーズが高く、今後も成長が期待できます。
まとめ
レーザーテックは、半導体やFPD関連の検査・計測装置を開発・販売するファブライト企業です。
同社は、独自の「光応用技術」を用いて、高精度な画像やデータを得ることができるソリューションを提供しています。同社の株価は、2023年11月から2024年1月にかけて大きく上昇しましたが、その後は一服しています。同社の将来性は、非常に高いと言えます。半導体やFPDの市場規模が拡大すると予想される中、同社は、最先端の検査・計測装置を開発・提供しており、競合他社との差別化ができています。また、同社は、医療や環境などの分野にも事業を拡大しており、多様なニーズに応えています。レーザーテックは、投資初心者にも注目すべき魅力的な企業です。
